どんな風にして練習したり、
どんな順番でウォーミングアップをしていたますか?
練習や、本番前の自分の行動を、
こうして振り返ってみると、
「特に意識はしていなかったけど、いつも同じような事をやっている」と、自分がやっている「習慣」に気が付くかもしれません。
僕達は、
繰り返し行動し続ける事によって、
【習慣】が身についていきます。
習慣というのは、
同じような動き、動作を、無意識でも出来るように効率化したものです。
音楽や演奏で言うなら
・普段の練習の仕方
・楽器の構え方、楽器を構える時の立ち方
・練習や、本番前の思考
などなど、こうした1つ1つが、
改めて意識しなくとも自然と出来るようになっている事。
これが「習慣」として身に付いている、という状態になります。
人の脳は、生まれ持った機能として、
【より効率的で、簡単なやり方で動く事】を求めるので、
いちいち頭で考えたりせずに行う【習慣】というのは、
誰もが自然と身に着けていけます。
しかし、この習慣は、
時としてメンテナンスが必要になります。
楽器が何か吹きずらいとか、
演奏しても何か楽しくないと感じるのは、
自分がやっている習慣が、
【自分のやりたい事に合わなくなってきている】から起きてくるんですね。
だからこそ、
自分のやりたい事を実現したり、
思った通りに演奏したいのであれば、
時に自分の習慣をメンテナンスする事。
練習の方法や、本番前のウォームアップ、ステージに立つ事への考え方など、
習慣を見直すことが必要になってくるんです。
習慣を見直すためには、
【今まで演奏していたやり方が、本当に今、有効であるか?】という視点を持つ事が大切です。
体調の変化やブランクで、自分の音が変わるように、
「練習でも本番でも、同じことを続けていれば、同じ結果が出る」という事にはなりませんよね?
だから、どちらかというと、
【呼吸や、楽器の構え方、音の出し方など、常にアップデートしていく】という感じで、
常に自分を観察し、その都度動きを修正していくために、
【今までの習慣に従うのではなく、日々、より良い奏法を研究する】という意識を持つ事が大事なんですね。
その為に、
【今まで演奏していたやり方が、本当に今、有効であるか?】という視点で、
問いかけを続けるというのが重要なんです。
問いかけを始める事で、
今まで無意識に習慣化していたものに意識の光を当てて、
改めて、その習慣が有益なものであるか?
考えるきっかけになるからです。
【習慣を見直すタイミング】というものも、あります。
何事も、上手く行っている時なら気にはならないもので、
上手く演奏出来ている感じがしたり、
イメージ通りに音が出せているのなら、
それは良い状態のまま、演奏し続けていればいいのですが、
イメージ通りに音が出せなくなったり、
演奏する際に、身体が窮屈に感じたり、
動きが制限されている感覚があるのであれば、
それが、
今までのやり方=習慣を変える必要があるよ!という合図なんですね。
そして、
こうした行動とか身体の動きとかだけでは無く、
実は、考える事・思考にも、習慣化が起きています。
もしあなたが、
本番前はいつも、
・ミスしないように演奏しなきゃ
・テンポが遅れないようにしなきゃ
・ソロを上手く吹かなきゃ
という風に考えているのなら、
それは、思考が習慣化されているという事です。
そして、こうした習慣化した思考が、
今、本番前のあなたに良い影響を及ぼしていないのなら、
それもまた、習慣を変える必要があるという事です。
普段の習慣が必ずしも、良い結果をもたらしてくれるわけじゃありません。
やりたいことが出来るように、
イメージ通りに音を出そうとしたいのなら、
習慣に頼るのではなく、
常に「アップデートしていく」という意識が大切になります。
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