曲中に「p」や「pp」の記号を見た時、
なるべく呼吸が浅くなる・少なくなるように吹いている、
「息の支え」というのは、必ず必要になります。
管楽器を吹く時に、
絶対に欠かせないのは
言うまでもなく「ブレス」ですよね。
ブレスの圧力が足りなかったり、
「お腹で息を支える」という事をしていないと、
楽器から出てくる音は、
・頼りなく震える音
・音程がふらつく音
こんな風になってしまう事があります。
頼りなく震える音も、
音程がふらつく事も、
ソロの演奏でも魅力的には聞こえなくなるし、
アンサンブルでも、
周りの音と合わせるのが難しくなるから、
基本的な考えとしては、
僕達、管楽器の演奏者は
・安定した、しっかりした音
を出す事がベースになってきます。
この「安定した音」を作りだすのが、
≪腹式呼吸≫です。
管楽器を吹くために≪腹式呼吸≫を行う時は、
普段の呼吸以上に、横隔膜の動きが大きくなり、
横隔膜が大きく動いて下に下がる分、
内臓が押し出されるため、お腹が膨らみ、
「お腹周りが張ったような感覚」を感じたことがあると思います。
この感覚を、
息を支えている感覚だと
感じる人も多いようです。
≪腹式呼吸≫は、
普段、肺だけで行うような呼吸よりも、
≪息の量・息を吐き出すときの勢い・呼吸のために使う体の部位≫など、
身体の使い方も変わってくるから、
普段感じないような「呼吸の時のお腹の張り」を、
感じる事があるんですね
横隔膜を使い、
腹式呼吸をする事で息をコントロールする事は、
どんな音量で演奏する時にも共通する楽器の吹き方です。
だから、腹式呼吸をせず、
息の量を減らしてppの音を出す事は、
とても難しい事なんですね。
もしppな音を出そうとするのなら、
≪息の量を減らさず、息のスピード感を変える≫
という事を試してみると、良いかもしれません。
息のスピードを速くしようとすると、
出てくる息の量も多く、力強いものになります。
逆に、
息のスピード感をゆっくりにしてみると
息は静かに、優しく出ていきます。
でも、お腹周りの「息の支え」は、しっかり残ったままです。
だから安定した、良い音質の音が出せます。
腹式呼吸のために、
お腹の張りを感じるほど
お腹周りは活発に動きつつ、
吐き出す息のスピード感を変えてみる事で、
静かな、優しいブレスにして、静かな音を出してみる
こんな風に試してみるのはどうでしょうか>
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