近年の管楽器だったら、指先も音を変えるためのたくさん動いています。
でも、早いパッセージを演奏するとき
その指先に意識を集中していると、
何をどんな風に演奏したいか、忘れてしまうことはありませんか?
❙ 指が回るかな?という心配
どんな楽器でも、譜面を視たり音源を聞いたとき
「これ凄く早い!指回るかなあ?」なんて
心配してしまうようなパッセージに
出会ったことはあるのではないでしょうか?
でもその時、早いパッセージを早く吹こうとがんばってしまうと
指先に力がこもってしまいます
これって、結構どの管楽器でも起こります。
穴をふさいで出す音を変えたり
ロータリーを動かすことで管の長さを変えて音を変えたり。
音の変え方は違っても、
指先が音を変えるにあたって
重要な役割がある事は管楽器はで事実です。
そして、早いパッセージを早く吹こうとすればするほど
指に力がこもってしまうのもまた、かなりある事なんですね。
じゃあどうすれば良いのか?
❙ 「指を早く動かそう」は意味がない
指を早く動かすために
指先に意識を集中したり
指が柔らかい感覚になるように意識したりと
僕もこういう事をやっていました。
でも、これって
あまり意味のない事なんですね
意識を集中しても
動きが早くなるわけでもないし、
柔らかい感覚にしようとしても
指の骨や筋肉が変わったり
構造が変わるわけでもありません。
❙ 指まわしは指先にお任せ!
なので僕は、
指先の動きやわらかさに注目するより
出来るテンポでどんな風に演奏したいかを大事にして
指先の仕事は指先にお任せする
というやり方をオススメします!
指先の仕事を指先に任せるというのは
自分が制御しようとしたり、やわらかく早く動かそうとするのを
止めるということです。
なぜなら、
自分で制御しようとしても
動きの速さは変わらないし
そうしていると
指先の感覚に最も注意を向けそうになるからです。
❙ 指先の感覚に目を向けるのが、演奏?
早いパッセージを吹くとき、
「指はどのくらいやわらかく、早く動けているかな?」
「もっと早く動かさないと音が遅くなりそうだ!」
「力が入ってきている、力を抜こう}
こんな風に考えやすいですよね。
僕もやっていました。
でも、そもそも何でそうしたいかというと
早いパッセージを自分の理想通りに吹くためですよね
指先の感覚に目を向けていると、
肝心の音楽をどこかに置き忘れてしまううんですね。
だからこそ大事にすることは
「どんなテンポで、どんな風に演奏したいか?」
なんです。
❙ おわりに
とはいっても、
指の動きの構造を知るのはとても有益です。
骨格や関節はどの場所にあるのか?
指は、構造的にどんな動きになるのか?
もしここに誤解があったら
動きずらさを生むときもあります。
それを解消するためにも、
手や指先の骨はどうつながり
どんな動きをするのかを知るのは有益です
時間があれば調べてみることをオススメします!
演奏が主な目的であるなら
指先の仕事は指にお任せして
どんな音をどんな風に演奏したいかを常にイメージしながら演奏する。
ピンと来たら、ぜひご活用ください。
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