「演奏会の曲が決まりました!」で譜面が配布されるとき、その中にいくつか吹いたことの無い譜面があったり…。急なエキストラで呼ばれて、知らない曲を吹くことになったり。
そういう初見の曲をどうやったらやりやすく出来るか?今回はそんなお話です。
初見の曲というと、今まで聞いたことも演奏したこともない曲です。どんな風にすれば演奏しやすくなるか?それには3つのやり方があります
その①「音源を止めずに聞く!」
曲名が発表され、次の合奏で譜面がくるので、その時に「初見合奏しましょう」という事になったとき、曲名は聴いたからCD等で試聴する。多分これはほとんどの方もご存知で、経験もあると思います。
実際この方法は役に立つと思います。
人の耳は良くできていて、細部を完璧に覚えることは出来なくても、一度聞けば音楽の印象は残ります。聴きたい曲を止めずに聴くことで、全体の流れも捉えられます。そうしておけばもし演奏中に譜面から落ちたときでも、全体で演奏するtuttiや、パート全体で目立つところで戻ってこれます。
その②「合奏の時、特に同じパートを良く聴き、よく見る!」
初めての曲を演奏するとき、どうしても自分が演奏する譜面に意識が行きがちですが、少し視点を変えてみましょう。
オケや吹奏楽の大編成では、パートごとや、金管・木管・弦楽・打楽器セクションごとににどんな風に動くかが決まっていたり、役割が分かれています。
なので、自分1人でのソロでもないのだから、気負わずパートで共に演奏するという事、同じパートの共演者を見て、あるいは聞いておくというパートでのアンサンブルを意識すると、自分1人で譜面に集中しているよりもどこで入るかとか、どの部分が目立つメロディーで、どこがリズムとしての役割かなど、多くの要素をが分かりますし、勉強になります。また、全休譜の部分で吹くという事故なども少なくなります。
その③「どんなことが起きても振り返らず、演奏しきる!」
全員が初見の状態というと、みんなどこかに不安はあると思います。何しろ全く知りもしないことをやろうとするんですから、その不安に感じるのは当たり前だし、それでいいんです。
が、いざ演奏する時になったら、入るとこ間違えても、音を間違えても、譜面から落ちてしまったとしても、ただ演奏中は演奏しきることをオススメします。
理由はシンプルです。未知のものはいくら考えても未知。1度体験しなきゃどんなものかはわからないからです。そして演奏中にそのミスがどこで起きたかを振り返るより、次々とくる新しい曲を体験しきった方が次に吹くとき全体像が分かってやりやすくなるためです。そして演奏上でなにかミスをしても、自分も周りも安全だからです。
いかがでしょう。実際に本番の舞台で初見をするときは、また違ったやり方にもなりますが、普段、初見の機会のときはこんなふうに考えてみるとやりやすくなるのではないでしょうか?
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