歩いてるとき、座ってるとき、
意外と固めがちなのが
股関節ですが、
実はこのあたり、
呼吸に大きく関わってきます。
肺活量に悩む管楽器奏者の方に向けて、
呼吸のためのアイデアの紹介です。
❙ 肺活量に悩む、そもそもの理由は?
肺活量に悩む、呼吸に悩む
そもそも何でここに悩むのか?
それは、より楽器を
楽に、自由に、思い通り演奏したいから!
ではないでしょうか?
演奏がやりづらい、息が出しにくい
思った通りの音が出せない。
何に原因があるんだろう?
・・・ひょっとして、呼吸に原因が?
というような理由で
お悩みをお持ちなのではと思います。
こんな考え方、またはこれに近かった場合
肺活量そのものをどうこうするより
演奏しずらい原因が、肺活量にあるから
それをどうにかできれば!と
感じてらっしゃるのかもしれません。
この記事では、
肺活量そのものを増やす内容ではありませんが
呼吸をより楽に、より使いやすくなる
アイデアが書いてあります
より理想通り演奏したいための
呼吸に関わるお悩み
お悩み全てを解決できる!とは言えませんが
お悩み解決のきっかけになるかもしれない
アイデアを一つご紹介します。
それは、
股関節を自由にしてあげれば
呼吸も楽になる事!です。
❙ 股関節が自由だと、呼吸も楽。
股関節と呼吸?どんなかかわりがあるんでしょう?
じつは、股関節に関わる筋肉の大腰筋と
呼吸に関わる横隔膜。
筋肉が動き出す起点が、1部重なっているんですね
(肋骨の下、真ん中のようなのが横隔膜
真ん中から縦に下に伸びているのが大腰筋です)
ちょっと見にくい図なのですが
こんな風に横隔膜と大腰筋は
1部、筋肉の起点が重なっています。
さて、もしここで、
股関節を固める=
大腰筋も収縮しっぱなしになると
どうなるでしょう?
呼吸の動きには
内臓を下に押し下げて息を吸う動きもあるので
その動きを少し妨げます
筋肉の起点が一部重なっている横隔膜にも、影響があります。
例えるなら「綱引き」で
相手がいない状態で「なわ」を引っ張るのと
渾身の力を込めて引っ張っられている「なわ」を引っ張るの
当然後者の方が大変で、労力を使いますよね。
起点がつながっている一方から
ずっと引っ張られ続けるのは
何もされてない状態より、動くのが大変になるんです。
股関節が自由になれば、呼吸が楽になる。
この意味は
股関節がゆるんで自由に動ける状態であれば
横隔膜や呼吸の動きに影響はなく
本来持っている呼吸の動きが
また使える。ということなのです。
❙ 意外と股関節は固めがち
この股関節を固めること、
どうして起きてしまうんでしょうね?
1つ要因として考えられるのは
股関節を固定することで
倒れないようにバランスを取っているクセがある
という点です。
立ったり、歩いたり、
色々な動作をしているとき
股関節が固定されていたら
上半身は安定している感じがしますよね。
つまり、自分が転んでケガ等をしない様に
股関節を固定することで
上半身の根元を安定させていたんですね。
でも、僕たちには
赤ん坊のころから伸ばし続けて
自然と身につけてきた、
動くためのバランス感覚があります。
この本来持っているバランス感覚を使えば
わざわざ股関節を固めて
自分を安定させる必要はなくなります。
もっと自分の動きやバランス感覚を
信用してあげていいんですね
❙ 股関節の簡単な動かし方
股関節は自由に動いていい。
動いていれば、固定は無くなる。
でもどの辺りにあって、
どんな動かし方が出来るのかわからない。
こんなこともあるでしょう。
股関節って、普段から
あまり動かす機会のない場所ですから
どの辺にあるのか、
どんな動きが出来るのか
分かりずらいですよね。
そこで!簡単な股関節の動き方を
お伝えします。
それは、座ってるとき
腸骨の先端と大腿骨を
近づけるイメージで屈んで、また戻ってみる
というやり方です。
座ってるとき、ズボンのベルトの下の方を
正面からワキの方にかけてを触っていくと
固い部分を感じ取れると思います。
そこが腸骨の先端です。
その先端が、太ももの大腿骨の方に向けて
下の方に屈んでいく、動いていく
というイメージで動いてみると、
お尻の奥の方が動くのが
感じ取れるかと思います。
そこが、股関節の位置です。
そのあたりが
立っているときも、座っているときも
楽にしていていい、力を抜いていていいんだと
考えてあげるのが、
呼吸が楽になる要因になります。
座りながら確認した股関節の位置を
立ち上がる時も意識しながら立つことで
立ってるとき、どのあたりに股関節があるか
分かりやすくなると思います。
この屈む⇔元の位置に戻る
という動作だけでも
ずいぶん股関節の動きが良くなり
ほぐれてきます。
❙ おわりに
股関節については、
もっといろいろな場所や
動きの効果があるので
それは別の機会でご紹介します。
今ある肺活量で、より呼吸を楽にして
演奏しやすくなるために
股関節が自由に動けると意識する。
ぜひお試しください!
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