音量を大きく・小さくする。
両方とも大事な表現の一つです
でも、管楽器ではなぜか
デクレッシェンドがやりずらいと
感じがちになる時があります。
それって実は、
息の向きに原因があります。
❙ こんなお悩み、ありますか?
・クレッシェンドはやりやすい
でもデクレッシェンドは苦手…。
・曲の終わり、特に
静かに終わる時に音が続かない。
・とりあえず
静かに吹くのがやりずらい!
こんなお悩みを抱える
管楽器奏者の方は
ひょっとしてその原因は
息を引くように演奏している
事かもしれません。
❙ 息を引くって、実際にはやれない事
息を引く、感覚的な言葉ですが
実際には息圧を弱める
という動きになります。
管楽器は、息圧で
音量をコントロールするので、
息圧を弱めることで
音量を小さくできます。
が、息を引くだと
実際に起こせる動きとは
違う動きのイメージになります。
息は吸って、吐くもの
呼吸の仕組みとして
吐くときに、吸うことは出来ません
息を引くというイメージは
息を吐く=音が出ている時には
実際には出来ない動作なんです。
(循環呼吸はどうなの?
と思われるかもしれませんが
あれは頬などに息をためていて
ためた息を上手く使って、演奏を
途切れさせない手法です
呼吸の仕組みそのものを
変えてるわけではありません)
実際に、息を引きながら
演奏しようとすると、
次にあげることが起きます
・舌を引いて息の通り道をふさぎ、
息を出しにくくする。
・頭をだんだんと後ろの方に
持っていき、気管を狭くする。
・のどの辺りを締めだし
息が出ていかないようにする
などなど・・・。
人によって様々な例がありますが
息を引く=息を弱めるために
様々な動きを身体はしてくれます。
でも、それが
演奏に良いとは限らない。
のどをしめながら演奏するのは
イヤですよね。
なので、ここで動きの再選択が
必要になるんです。
❙ デクレッシェンドのための、アイデア
今回はデクレッシェンドが
テーマなので、
その動きのアイデアを
考えてみましょう。
それはずばり!
息圧のコントロールは
お腹周りや骨盤底の筋肉に
お任せしよう!
音を出してるとき
息は常に上に前に向かっている
と考えることです。
のどや首、舌を用いて
気管をふさぐのは
息圧のコントロールでは
余計な動きになります。
それよりももっと大元の、
お腹周りや骨盤低を使う方が
呼吸の動きとしても理にかないます
息は肺から出て気管を通り
つまり上の方に向かってきていて
そこから
口の中を通って前に出ています。
演奏するときは、自然と
「上に、前に」の方向になっているから
前に向けて吐こうとする必要は
ありません。
デクレッシェンドしていくために、
静かにフレーズを
演奏し終えていくために、
「上に、前に」向かう息圧を
お腹周り、骨盤底筋群を使って
段々と弱めていく。
こんなふうに考えながら演奏すると
デクレッシェンドや
段々と小さくするするフレーズも
演奏しやすくなると思います。
ぜひおためしください。
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