「経験」に良いも悪いも無い

・苦労を感じたくない。
とか、

・つらい思いを経験せず、日々を過ごしていきたい。
など、

苦しさや辛さというのは、
避けられるものならば避けたいものである。

というのは、
もしかしたら、誰でも同じ考え持っているかもしれませんね。

僕自身も、
「これじゃダメだ!」と
自己否定を繰り返しながら楽器を練習して、

何日も繰り返し、
自分を苛み続ける事が苦しくって、

「苦しさ」は忌むべきものだとか、
「苦しさ」が、この世に無ければいいのにとか、

そんな事を思った事があります。

でも今、当時を振り返ってみて、

苦しさが、
本当に人生のマイナスなのか?
と、考えてみると、そうではなく。

苦しさを味わった「経験」は、

ある意味「財産」だと言える。
と、思うんです。

これは、

何も好き好んで、自分から苦労するべきとか、
嫌な人間に付き合ったり、
意義を感じない仕事を無理やり続けるとか、

そういうくだらない「常識」に付き合って、
自分自身を疲弊させてまで、
「苦労した方が良い」なんて、

そんなアホな意味で言っているのではありません。

僕達は生きている中で、

結果として、
苦しい経験や苦い思い出になった出来事を、
自然と経験してしまう事があります。

それは、
好きな人に告白してフラれる事だったり、

夢見ていた仕事に就けない事だったり、

何かに負けた事、かもしれません。

「苦しさ」それ自体を望んだわけじゃ無くとも、
結果として、苦しみやつらい経験をしてしまう、
という事が、ありえるんですね。

でも、苦しくても
何かを「経験」してきたという事実は、

「どういうことをしたら、
そういう苦い思いを味わってしまうのか?」

このような、
次の機会で苦しさを回避するための情報の蓄積と、

「同じような苦しさを味わっているあの人に、
どう寄り添っていけば良いのか?」

この他人を思いやれる心を、

同時に得ているという事です。

前に1度、失敗をしたことなら、

・このままいくと、また失敗するから、
今度はこっちのやり方に変えよう!

というアイデアが浮かびますよね。

これは、
失敗という「経験」を得たからこそ、
生まれる発想です。

まず、
失敗でもなんでも経験して、
情報を蓄積していかなければ、

「予測」は出来ないんですね。

だから、
苦しさを感じる経験であったとしても、

「経験」それ自体は、
情報として自分の中に蓄積され、

今後、同じ失敗を繰り返す事を防ぐのに役立ってくれるんです。

そして、
苦い経験をして、
そのつらさを知っているからこそ、

今、似たような思いをしている人が、
どんな苦しみを抱えているか?

想像することが出来ます。

人間は基本的に、
自分の経験した事のみ実感できます。

楽器を吹かない人に、
音が出ない「つらさ」を伝えても、
分からないし、興味が無い事であるように。

他人に、
自分の苦しさを分かってもらおうとする事は、
コントロールの及ぶ範囲ではありませんが、

相手の苦しみを想像し、

そして出来れば、
それを癒せるように協力する。

こうした「優しさ」は、
苦しい経験を味わったからこそ、
育まれる面もあります。

1人1人が、これまで、
どんな経験をしてきたのか?
一体何に、苦しさを感じてきたのか?

それぞれの人の歴史は、異なります。

だから、本当の意味で
当人が感じる苦しさを理解する事は、
他人には出来ないのかもしれませんが、

他人や家族や大切な人に
同じような痛みを与えまいとする。

その人の苦しみを想像し、
寄り添い、労わるろうとする人の善性は、

≪人の痛みを想像できる≫からこそ、
生まれてくるのかもしれません。

だから、
苦い経験をしたことを悪く思ったり、
恥に思う必要は無いと思います。

「経験」それ自体に、
良いも悪いもありません。

どんな事であっても、
これまでに経験してきた全てが、
今までの自分を形作っているのであり、

その経験は、
他の人には無い、
自分だけの財産なのです。

何を経験してきたとしても、
それを如何様に捉え、活かしていくかは、
自分次第です。


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