「ここはこんな失敗をしやすいから、
そうならないように練習しよう」とか
「こんな風に失敗をしたら、
ここで立て直そう」とか、
失敗を前提にした練習を
していることはありませんか?
もし失敗に対処する練習や考え方が
当たり前のようになっているなら、
あらためて、
なんのために練習をしているのか?
見つめ直してみましょう。
そもそも演奏上の失敗って
起こしたくて起きるモノじゃありませんよね。
いつもは失敗しない部分で
・音がひっくり返る
・次の音を忘れてしまう
・音を外す
こんなことが起きると、
ショックを受けてしまって、
自分が下手になってしまったんじゃ…
みたいに不安になって、
それで、
「こういう失敗をしやすいから、対策を立てておこう!」
みたいに考えて、
失敗に対処するための練習した事、
実は僕にも覚えがあります。
でも、
失敗に対処して演奏する事が
そもそもの目的だったんでしょうか?
実は、
失敗に対処する練習ばかりしていると、
「失敗する」練習をしている事にもなるんです。
脳や体は、
自分のイメージ通りに動いてくれるのが
本来の姿のため、
失敗するイメージを持っていると、
失敗するイメージ通りに体を動かそうとしてしまいます。
でも、
僕たちは失敗をしたくないわけだから、
いざ、失敗するための「動き」が
身体から起こると、
失敗したくない意思と
体の動きが衝突しだして、
結果、思い通りに体が動かず、
演奏もやりにくくなる、という事が起きているんです。
でも、これは逆に言えば、
自分にとっての「成功」のイメージを
しっかり持っていれば、
身体はその通りに動いてくれる。
という事でもあります。
だからこそ、
どんな演奏をしたいのか?
という、本来の目的に立ち返ることは、
その目的を達成するために必要な事なんです。
少し話がそれますが、
演奏での失敗そのものは何も悪いことではありません。
失敗によって
次への課題を見つけることも出来ます。
演奏の失敗は誰も傷つけはしません。
人を傷つけないアクシデントで、
誰かに罪悪感を持つ必要は無いんです。
だから、
失敗する事を
そんなに恐れないで大丈夫です。
失敗を恐れて、
失敗しない練習をするよりも、
あなたが本来目指していた
「どんな演奏を目指しているのか?」
その目標に沿った練習をしましょう。
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