時代に応じて活躍の場所は変わる

※この記事は2020/12/18の記事を再編集したものです。

最近コロナの影響もあって、
多重録音をYouTubeなどに上げる人たちが増えてきました。

僕もそういう動画を見て「面白そうだ」と思ったんで、
初めて「多重録音」というものに挑戦してみたんですね。

「自分の演奏を録音して聞く」とか、
「試しにCDの演奏と合わせてみる」位の事はしてきましたが、

本格的にコンテンツとして「演奏を残そう」としたのは、これが初めてです。

 

やってみて気が付いたのですが、

今まで僕は、吹奏楽やオーケストラ・アンサンブルなど
「人前で演奏する舞台」でのみ活動してきて、

そのせいか、僕はどこかで、

・練習で出来る事は実力じゃない。人前で行った演奏こそが実力であり、どれだけミスしても、それが全てなんだ。

と、今まで考えていました。

 

確かに、本番で聴きに来てくれるお客さんとは一期一会の出会いであり、

だからこそ演奏が喜んでもらえるよう、
一回一回の本番に真剣に取り組みたいと思う事は、
今でも間違いだと思いません。

 

だけど
「本番の演奏のみ」が自分の実力の全てで、
それだけが自分の価値だと考えていたのは、

僕の間違いだったと思います。

 

コンテンツとして残すために、
より良い録音を残そうとするのも良いし、

人前や緊張するのがどうしても苦手だけど
演奏したい、演奏するのが好きな人にとって、

人前の舞台だけが演奏を披露する舞台じゃなくても良い。

オンラインでも様々な「演奏する場」があっても良いんじゃないか?

と、今回やってみて考えたんです。

 

 

現実の舞台上で演奏する事は、
演奏者含め会場にいる全員に「音楽への共感や感動を生み出す」力があると感じます。

演奏者も聴衆も、
音楽を通して様々な感情を追体験したり共有していける事は、
生で音楽に触れる事の大きな魅力の1つだとも思います。

 

一方で、
僕達は古くからレコードからCDという「コンテンツ」を享受してきました。

こうしたコンテンツによって、
それまでは1代限りだったた素晴らしい演奏やマエストロの音楽を「保存」し、
後世まで良い音楽や良い感動を残す事が出来たし、

そのおかげで僕達は今を生きながら、50年前・100年前まで遡って素晴らしい演奏を聴くことが出来ます。

30年ほど前だと「コンテンツ」を残す事は
スポンサーやパトロンに協賛してもらう程の知名度や実力が無いと
スタジオを抑えてレコーディングするみたいな事は出来ませんでしたが、

最近では誰もが揃えられる範囲で
機材が購入できるようになってきたし、

ネットを活用して自分のコンテンツを生み出していける土壌もあります。

 

クラシカルな楽器奏者も、
今後はネット上の舞台で活躍出来ると思います。

それは決して、
これまでの様な「生の演奏会」を否定する事じゃありません。

 

これまでの演奏会は、
ネットには無い触れ合いや味わいがあり、

コミュニティとしての一体感も
生の方が強く感じられます

 

一方で、
演奏者もコンテンツを楽しむ側も、

・音楽そのものを自由に楽しんだり披露したりできる

そんな自由さがネットにはあります。

 

 

 

中には、
人前に出るとどうしても緊張していつもの実力が出せなくて、
それが嫌だけど、音楽を演奏する事は好きな人もいるかもしれません。

人前で演奏する事には興味ないけど、
自分の思う「良い音楽」を生み出す音楽づくりには興味がある人がいるかもしれません。

 

僕自身は、
コンテンツを自由に生み出す事も好きだし、
本番の舞台でお客さんと音楽を共有する事も好きだから、

ネットも生演奏も、両方続けていくつもりですが、

 

演奏する誰もが自由に楽しく
音楽と共に生きていければいい。

僕にはこんな想いがあります。

だから、それぞれの人が
「居心地良く演奏出来る環境は何か?」を考えてみて、

無理して本番の舞台だけに拘らずとも、
自分の望みによって、
活動の舞台を移したって良いと思うんです。

 

 

 

これまでは
アンサンブル曲なんかは
自分一人では音を合わせられず、

誰かと音合わせをする事で初めて出来ていましたが、

 

多重録音という方法によって、

自分だけであっても、
演奏するメロディを聴きながら録音し直してみたりして、

納得できるまで「音作り」をしていくための環境が出来つつあります。

 

 

インターネットやSNSが当たり前となった世の中で、

今後リモートワークが当たり前となり、
在宅で様々なコンテンツを享受していく時代となる中で、

「音楽」を楽しむ場は、
何もホールの中だけには留まらないのではないでしょうか?

 

生演奏も、ネットでの配信も、
それぞれ違った良さがあります。

環境に適応し、変化していく事も、
これからは必要になってくるのかもしれません。


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