例えば、
スターウォーズでは、
キャラクター毎に設定されたテーマ曲があります。
ダース・ベイダーのテーマ曲とか、
レイア姫の曲は、主要なシーンではほぼ必ず流れるから、
分かりやすいですよね。
これらは「ライトモチーフ」と呼ばれるもので、
オペラや交響詩などの楽曲中で、
特定の人物や状況などを指し示す短い主題や動機を指します。
18世紀頃にウェーバーのオペラで初めて用いられて以来、
様々な楽曲で用いられてきたこの技法を、
ご存じの方もいらっしゃると思います。
僕は、
こうした「キャラクターを感じるテーマ曲」を演奏したりするのが好きで、
音楽に込められた物語とか、
作曲者の想いを想像したり、
演奏しているフレーズが、楽曲中で、どんな風景や意味を持つのか?
考察してみて、表現しようと演奏するのも好きです。
つまるところ、
「物語」を感じながら、
「物語」を表現しようと演奏するのが、
僕にとって、やりたい演奏なんですね
あなたはどうでしょう?
どんな風に演奏したりするのがお好きですか?
楽器の限界に挑むようなハイトーンのあるフレーズがあったら、
絶対当ててやろうするのがお好きでしょうか?
楽曲中にある、自分のパートの旋律がとても気に入った時、
それを演奏する事に喜びを感じるでしょうか?
楽曲の持つ雰囲気の中を、
散策しているイメージで演奏するのが好きなタイプでしょうか?
人によって、
様々な好みの違いがあるように、
「どんな風に演奏するのが好みか」も、
「演奏している時に、どんなことをしていると幸せを感じるのか」という部分も違います。
僕は、
それが他の人々にウケるかウケないかは関係なく、
自分が好むように演奏したって良いと思います。
「演奏する」とは、
他人への奉仕では無く、
自分の感じたことを表現をしていく事です。
そして、舞台に立って演奏をするとき、
演奏をする人間が、一番やりやすい環境を自分で整えるのもまた、必要な事です
好きな、楽しいと感じるように演奏する事は、
どんな人にとっても、
演奏しやすい環境を整えていく役に立ちます。
「聴いている人を喜ばせるために演奏する」のも悪くありませんが、
自分の好奇心や感性を満たすために演奏するのも、
時に許してあげても良いのではないでしょうか?
もちろん、
アンサンブルや合奏では、
一人で演奏するわけではないので、
一緒に演奏していくならば、最低限のマナーは必要です。
でも僕達は、
普段からマナーを守って生活しつつも、
自分の好むものを求めていくことが出来てますよね
マナーを守る事と、自分の好みを求める事は、
どちらかを犠牲にしなきゃいけないなんてことは無く、
共存させていくことが出来ます。
「やりたい事をやるのは人に迷惑だ」とか、
「自分にはその実力が無いから、やりたい事をやっちゃいけない」とか、
そんな風にマイナスに考えずに、
自分の心を自由にして、
やりたい事をやろうとする自分を、
信頼してあげてるのも、自分にしかできない事です。
どういう形であれ、
この先もずっと、演奏していくつもりなら、
演奏する事そのものが、
あなたにとって幸せな事であるように、
自分のやりたい演奏を追い求めていくのも、
決して悪い事では無いと思います。
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