管楽器を吹いていて、
1度は「ワキを開けて吹いて!」なんて言われることがあるかもしれません。
じつは、必ずしもワキは締めてはいけない、開け続けなきゃいけないなんてことはないんです。
楽器を構える時、管楽器であれば「ワキを開けるように」というのは
言われ慣れた言葉かもしれませんね。
でも、ワキを開き続けようとしたりするのはだんだん疲れてきますし
体格や楽器によって、例えば身体の中心に楽器を持ってきて構えるようなら、ワキが閉じているような形の方が構えやすい!と感じる方もいるかもしれません。
でも、実際ワキを締めると、呼吸がしづらくなります。
これは管楽器を吹くうえでイヤなことですよね。
だからワキを開けて呼吸を楽にしておきたい。これも当然の事です。
じゃあ楽器を構えるときは、やっぱりワキを開け続けようとしなきゃいけない?
そんながんばらなくてもいいんです。
【「締める」と「開ける」は実はいらない!ワキの空間が自然に空いたり閉じたりしていい」】
というやり方が、あるんです。
実は、ワキを締めるというのは、
ワキの周囲の筋肉をロックして、呼吸に関わる胸周りの筋肉も収縮しつづけるように命令するやり方なんですね。
実際は、ワキを閉じるだけで呼吸が出来なくなる、なんてことはありませんが、普段呼吸している時よりかは確実にやりづらさが生まれます。これは吹奏楽器にはイヤな感覚です。
一方で、ワキを開き続けるというのは、今度は肩や鎖骨、肩甲骨のあたりの筋肉を収縮して、ロックをかけ続けることになります。
肺は鎖骨のちょっと上まであり、背中側も呼吸に合わせて動くため、ワキを締めるほどではないにせよ、開けつづけるのも呼吸をしづらくさせる要因です。
(もしかしたら「肩を上下に動かさない」というのは、この脇を開けつづけるという動きから生まれたことかもしれませんね)
筋肉の動きは弛緩か収縮だけなので、「ワキを締める」も「ワキを開ける」も、実は異なる筋肉を収縮しつづけて、ロックさせるやり方なんです。
これはあまり効果が無い、むしろ筋肉の力を抜いたほう方が良い影響になります。
力を抜きつつ、自由に動かすためのやり方。
それが【空間が開く、空間を閉じる】と考えるやり方です。
これは体のどの部分でも使えるやり方なんです。
身体の、すきまがある部分。
例えば腕と胴体のあいだの空間をワキの空間として、
そこを閉じたり開いたりする。
試してもらえれば、腕を動かそうとするより省エネで、筋肉を使わない、疲れない感じというのが感じてもらえると思います。
楽に吹くための体の動かし方として「空間を開けたり閉じたりする」身体の動かし方。・
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