金管を吹いていて、
すぐに息切れする感じがある。
なんか大きな音を吹いてると、
息が続かない。
もしかしたら、それは
演奏中に唇が開いてるのが
原因かもしれません。
| スタミナが無いと思うのはなぜ?
金管楽器はダイナミックな表現が出来る楽器です。
譜面をもらって、演奏してみて
ここぞという盛り上がり場面で
ffで楽器を鳴らすというのは
金管奏者のひそかな楽しみでもあります。
でもそんな場面、
吹いてみるとなんか苦しかったり、
フレーズの最後まで
息が持たない感じがする。
この息の持たない感覚が、
いわゆるスタミナがないと
感じる部分ではないでしょうか?
| 唇が開いていると、息が持たなくなる
息が無くなるから
フレーズが最後まで持たなくなる。
何回も頻繁にブレスを取る必要が出てくる
これって、原因は息が無くなる事ですよね。
吹いてる以上、息はなくなってくものですが
この場合、無くなり方がハイペースなのかもしれません。
その原因は、
スタミナがなくなるような演奏場面で
唇を開けて吹いているから
ではないでしょうか?
| ①息を吹き込もうとして、唇を開けてしまう。
金管楽器は、息の力が強くなるほど
音量も上がっていく楽器です。
そのため、楽器に息を吹き込むほど
音量が上がる、という風にとらえられるかもしれません。
しかし、これはコントロールが難しく
音色も雑なものになります。
音量を出すために必要なのは
息のスピードや圧力を高める動き
つまり息を吐く時の、筋肉の動きが重要になります。
吹き込もうとするために
唇を開けて管の中に息を送り込もうとする
これが息が持たなくなる要因①です。
| ②唇を開けて息の圧力を高めれば、息は早く無くなってゆく
ちょっと「じょうろ」に例えてみましょう。
水を出す注ぎ口に、
何もついてなければ水は早く無くなりますし
じょうろ自体に水を押し出してゆく機能があれば
さらに水は早く出てゆきます。
ハス口の様な注ぎ口の先端を小さくする器具があれば、
水を長時間注ぎつづけられます。
唇を開いて息の圧力を高めれば
当然息は早く無くなります。
とはいっても音量を出すには
息の圧力やスピードを高める必要があります。
だからこの場合、
注ぎ口の先端、唇が重要になるんです。
| ③唇とマウスピースがくっついてる部分の感覚が強いから、閉じてる感覚が分かりずらい。
楽器を演奏しているとき、
唇で1番強く感じるのは
マウスピースと触れてる部分です。
でも、実際吹いてるときは、
マウスピースの中でさらに
唇を動かしてます。
この動かしている感覚より、
より感覚が強いマウスピースと唇の接触部分の感覚を
感じ取ってしまうため
「閉じる」という感覚が分かりづらく
開きっぱなしになっている場合もあります。
でも、感覚は何も悪くはありません。
必要なのは感覚に頼らず
動きを起こすための「うごきの意識」です。
| 感覚に頼らず、うごきの意識をもつ
人は自分の考えた通りに
身体を動かせます。
この場合必要なのは、
唇を閉じながら楽器を吹くという意識、
唇が力んでしまいやすい人は、唇を合わせる
という意識を持ちながら演奏してみることです。
おそらく、抵抗感も変わったり
慣れない感じもするでしょう。
でも実験と思って試したときに
今までよりも、息の持ち方が違う事になるのではないでしょうか?
感覚に頼らない動きというのは
慣れないことかもしれませんが
ぜひ試してみてもらえればと思います。
それではまた!
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