演奏中に音色がおかしくなったら。

楽器を演奏する人にとって、誰しもが「この人の音いいなあ」「この音色で演奏したいな」と音色に対してそれぞれの特別な思いがあるかと思います。

今回は、演奏中にその音色が変になりだしたり、いつもより雑味のある音色になるとき、どうしたらいいのだろうというお話です。

自分の思うとおりの音色で演奏する、いわゆる「おいしい」フレーズを良い音色で演奏する。これって楽器を演奏する楽しさの1つですよね。

でも、本番とは何が起きるかわからないもの。楽器の不調や自分の不調、あるいは場所が自分にとってやりづらい場所だったりと、色々な要因で演奏しづらくなってしまったり、音色がおかしくなったと感じだしたりしてしまう場合もあると思います。

そんなとき、どうしたら演奏を立て直せたり、あるいはその状態でも演奏しきることが出来るでしょうか?

 

その答えの1つは、

「音色の自己評価を当てにするよりも、何のために演奏したいのか、開場の皆様をどういう風にしたくて演奏しているのか、どんな風に演奏を通して全体と関わりたいのかを決めておく」

ではないかと思います。

 

まず初めに、そこまで自分が思っているほど本当に音色が崩れているのでしょうか?

もちろん演奏中に自分の音を聞いているのは当たり前の事ですし、そこで普段と違う音になりだしたときに気になるというのも当然です。

しかし、もし多少の音の変化があっても、それで演奏の全てがダメになるというのは、もしかしたら自分を追い詰めすぎているかもしれません。

本当にその会場にいるすべての人が、音色が1度でも崩れたからお前に価値はないなんて思うのでしょうか?

音色が崩れてしまっても、その先でまた立て直そうとしたっていいし、懸命に演奏してるその姿に感動して、ひょっとしたら自己評価よりも、他の人は良い音楽だと思ってくれているかもしれません。

 

 

もう1つは、そもそも音色の自己評価が出来るという事は、余裕があるという事でもあるんです。

音色って、演奏した結果なんです。

なにを言ってるんだと思われるかもしれませんが 意識的にせよ無意識でやってるにせよ、譜面を読み、アンサンブルするために周りを見たり聞いたり感じたりして、身体を動かして楽器を構えて音を出すという事を普段演奏してるときにやっています。

こういう動きを、さらに音楽が続くあいだはずっと連続してやっていくことなんです。

実際の本番で演奏しているというのは、これだけの複雑な動きが出来ているという事なんですね。

その結果が、音や音色としてその場にいる全員の耳に聞こえてくるわけなんです。

で、演奏の途中で自己評価できるという事は、それだけの動作がほぼ自動で出来るだけの技量がすでにあるという事なんです。自動でやっているから、音色の自己評価を演奏中にする余裕が出来るわけです。

初見の曲を吹くとき、音を出すのに夢中になり出来てる出来てないという評価よりも演奏することが優先になりますが、あれと似たような物です。

 

しかし、ここで自己評価をするよりも、演奏することに集中する方が次の音に向けて良い準備が出来ます。

演奏中の自己評価が大切なのか、それとも演奏によって自分も周りも音の世界を作ってゆく、共感し、感動を分かつことが大事なのか。

もちろん人それぞれ自分の選びたい演奏する目的を選んでいいのですが、もし音色が崩れて演奏も崩れ悲しく、悔しくなってしまうなら、音色を評価することよりも演奏しつづけるほうに力を注ぐことを選んだっていいと思います。

 

 

そして、そのためにどうするか決めておくというのが有効なわけです。

実際にこうしようと決めておけば、上手く行く・行かないは置いといて、そこに向かって行動できます。

まして本番という、いつもの自分より活動的な自分になっている時間ならなおさらです。

目標があるからこそ、本番に向けて高まっているものがそこに向かえるわけです。

もちろん、いざ本番中にやりたいことが変わることだってあるかもしれません。その時はその時やりたいと感じたことを1番にやっていいのです。

なので、最初の例に出したものじゃなくても構いません。それぞれが何のために演奏したいかを、自由に決めておいて、そしてやればいいのです。

 

 

いつだって変えられるのは今どうするかであり、出てきた結果である音色はもうただの結果です。変えようがありません。

変えられないものを変える努力より、やりたいことをやるための努力に注力したほうが、良い結果になる時だってあると思います。

ピンと来た方はぜひお試しください、それでは!

 

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