楽器の中にも空気はある

中学校ぐらいの時に、ホルンを始めて吹き始めて、「こんなにグネグネ曲がって、伸ばしたら吹き口からベルまで3mくらいの長さがあるところに息を届けるのは大変だ!」と考えたことがあります。

楽器の端から端まで息を入れる。ひょっとしたら、その考えは止めてもいいかもしれません。

手で紙をもって、息を吹きかけ揺らしながらながら、段々紙と自分の距離を離してゆく。もしかしたら皆さんもやったことがある練習かもしれません。

距離が離れれば離れるほど、紙を揺らすのは難しくなる。遠いところまで息を届かせるために、もっと腹式呼吸を使ったり、肺活量を鍛えなきゃという考え。確かに管楽器の管をすべて伸ばしてみると結構な長さになりますし、紙を揺らすための考えとして、息を長く届けるための考えとしては、あるいは良いのかもしれませんが、演奏ではそこまで効果はないと考えます。

 

それは、楽器の中にも空気があり、自分がとても頑張って息を端まで届けなくてもいいからです。

楽器の中の空気を無視して、演奏しようとすると「頑張って息を入れて吹かなきゃ!」など、余計に力を加えたり吹き込もうとして、逆に自分の呼吸の動きを妨げる事をしてしまう事があります。息をパンパンに吸い込んだ状態だったり、全て吐き切った状態を5分間ずっと続けられるでしょうか?途中で短い休憩が何度かあっても、そういう動きを続ければ続けるほど呼吸はしづらくなりはしませんか?そして呼吸がしずらくなればなるほど、演奏しずらくなってはいきませんか?

そうならないためにも、アイデアとして楽器の中にも空気はあり、自分はそこに息を加えて空気を流動させればいいだけと考えてみるのは有効だと思います。

 

かくいう僕も、吹奏楽でホルンパートとして大きい音を出すために、息をたくさん吹き込む。出し終わった後けっこう疲労しているという習慣が根強く残っています。大きな音を出すために息が普通に演奏するよりも必要になるというのはありますが、それをやりすぎるというのは、楽器との関係、楽器の中との空気との関係性を無視し、自分だけとても疲れてその後の演奏に影響してしまう事なのではないでしょうか?また、そういう自分が頑張ってしまう時、周りを気に出来なくなることもあるので、曲調とか雰囲気などの場合によってはアンサンブルとしてもあまり良くないかと思います

 

習慣を変えるには、まずは考え方を変える必要があります。大きい音だけでなく、様々な歌声を出せる管楽器の魅力をさらに引き出せるように。よければ楽器の中にも空気があるというのを試してみてください。

 

 

 
 

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