練習の提案③~「なんでも実験室」を創ってみる~

前回までの記事で、動きの大まかなメカニズムを説明しました。

さて、今回はそのメカニズムをもとに、どう練習したらより望むような演奏が出来たりするか。そのやり方のヒントになると思われる方法を1つお伝えします。

 

そのやり方が、「なんでもためせる実験室を創り出す」です。

 

つくり方は簡単です。用意するものは

・1人になれる空間や場所

・自分のやってみたい、演奏したい楽器

これだけです。場所は部屋でも、カラオケルームでも、天気がいいときは外でもOKです。

 

そして1つだけ自分に対して約束するのは

ここでやるのは全部実験なんだから間違えて大丈夫!ミスが起きたらすぐにやり直さずに、

どんなことがおきたか?

自分は起きたことに対してどう思ったか?

自分がやりたい望みは何だったろう?

どういうふうに変えると、望みに近づけそうかな?

と質問しまくってみよう!

です。中の文章はどんなことでも構いませんが、ミスを許可し、すぐにやり直さず、自分に尋ねてみるが実験室での約束事です。

この実験室の目的は、ずばり考え方や習慣をを変えてみるです!

 

 

 

練習でミスが起こると大抵の場合、練習回数を重ねることでミスがなくなるようにしがちですが、前回説明したように。それはただの動きの神経を鍛えるだけの結果となり、もともと持っていた

 

この音楽orフレーズを自分の思い描く通り演奏したい

という望みから遠ざかります。

 

また、合奏で指揮者や他の人からから「音程がおかしい」「ダイナミクス、表現が足りない」とか「もっと感動させて!」といった言葉を言われた時、その人がこうしてほしいという要望は伝わりますが、

 

どうしたらそういうことが出来るようになるか

 

まではわからないのです。

 

さらに言えば、部活の先生から言われた言葉でも、楽器のレッスンの先生から言われた言葉でも、言葉を自分に向けて翻訳しなおす必要があります。

何故かといえば、同じ人間がいないように楽器を吹く1人1人の体格や吹き方はそれぞれ異なっていて当たり前なので、誰かが上手くいっているやり方が自分にもあっているかはわからないし、それを盲目的に信じることで実際に起きている問題に目を背けるのは、まず間違いなく問題を解決してくれはしないためです。

 

 

だから、演奏するうえで望ましい動きを研究するために、自分のために時間を取って、自分以外なんにも影響がない所でいろいろなことを試す必要があり、そしてどんなことが起きていて、何が問題なのかを分析、理解するために、自分を責めたり攻撃せず、ただ観察をする場所が大切なのです。

 

そして誰かからの意見や批評は、もし共感できる部分があるなら「あ、こういうふうに聞こえたんだ。どういうことをしてたらそういう音になったんだろ?どこを変えれば音が変わりそうかな?」と自分に質問できるきっかけとして、自分へのサポートとしてうけとり、言葉の中に攻撃的な表現があったら攻撃的な部分だけポイっとどこかにやってしまいましょう。

誰かの攻撃にさらされ続けなければいけない理由はないし、音楽上の表現をしようとしてミスがあったとしても、誰も傷つけていないし傷つけようとしたわけでもないのだから、自分を責める必要も、責められる必要もありません。

 

 

 

 

とはいっても、いきなりそういうことが出来るわけではありません。

脳には物事の習慣化の力があります。出来ないことを責めるのも、言葉の受け取り方にも、自分の習慣があります。

 

1度できた神経を何度も繰り返しているうち、そこに伝達スピードの向上と動きの効率化が生まれます。そして面白いことに脳はパソコンみたいに、自分の容量が空いている状態を好むので、効率化されたことが大好きであるという研究があるようです。これが真実かどうかはわかりませんが、どうして習慣からなかなか抜け出せないのか、あたらしいものが身につきにくいかを考えるとき、脳が仕組みとして効率化を大事にしているからと考えれば納得できる気がします。

 

でも、自分が新しい神経を作るのは80歳になるまで可能であるという研究もあります。

だから自分の望む演奏をするためにどんな動きがいいのか試して、あたらしい動きの神経を作ることが出来るのです。

言葉をサポートとして受け取るのも、演奏のより楽で自由な動きを作るのも、そういう神経を作っていくことは出来ます。

そのための実験室を創るという考え方です。

 

 

しかし、実験室では1点注意する必要があります。

試してみて上手く言った感覚を次の日も試そうとするです。これは少し危険です。

感覚は動きの結果であるため、動きそのものを起こすために「考え方」が必要になります。

でも、感覚を取り戻すための練習も習慣化している場合、どうしても感覚が違う=間違っているという考え方になりがちであり、感覚が違う事を避けようとしますが、動きの考え方が違って来れば結果の感覚が変わるのも当たり前なので、感覚が変わることはむしろ歓迎していいことだと思います。

上手く言った感覚が次の日に変わったとしても、感覚を取り戻そうとしなくていいのです。

 

今までと違う結果=感覚を得る、だから「実験室」と呼ぶようにしています。

そのために必要なのが、感覚を繰り返すのではなく、そのとき何が起きているのか観察することです。経験上、それはその日その日で変わるものでどんどん新しいことを試すことにもなりますし。一度うまく言った考え方がまた蘇ってくる場合もあります。

 

 

こういう考えがおもしろいと思われた方は、変化を恐れず、ぜひ自分の実験室をつくり、自分が望む演奏をするためにどうしたらいいかをどんどん試してみてください!

 

 

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